Profile
林 亮太 博士(理学)
Ryota Hayashi Ph.D.
ウミガメやクジラ類に特異的に付着する「オニフジツボ超科(Coronuloidea)」というフジツボ類をメインの研究対象としています。これらのフジツボ類の生態・進化を通して宿主である大型回遊動物たちの生活史や進化の歴史を明らかにしたいと考えています。
また、江戸時代の本草学資料に残された動植物の記録から過去の生物多様性を記述する、人文学と生態学の分野横断的な研究も進めています。
現在はこれらの研究の他に、湖沼や河川、海洋から得られた水試料に浮遊・存在する細胞などに含まれる DNA断片から水棲動物の生息状況を推定する環境DNA解析に関する研究や生物由来の新規材料開発に関する研究、ヒシバッタなどの身近な生物の進化生態学的研究にも興味をもって進めています。
【学歴】
1999.4-2003.3 琉球大学 農学部 生産環境学科 【学士(農学)】
2003.4-2005.3 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 修士課程
【修士(環境学)】
2005.4-2011.3 千葉大学大学院 自然科学研究科 博士課程
【博士(理学)】 (2009年5月~2010年9月休学)
2018.9-2020.8 放送大学 選科履修生(博物館関連8科目単位取得)
2021.4-2022.3 筑波大学 科目等履修生(「博物館実習」単位取得)
【職歴】
2009.5-2010.9 日本工営株式会社 沖縄事務所 契約社員
2011.4-2012.6 東京大学 大気海洋研究所 海洋科学特定共同研究員
2012.7-2015.3 水産総合研究センター 西海区水産研究所 研究支援職員
2015.4-2016.3 東京大学 大気海洋研究所 海洋科学特定共同研究員
2016.4-2017.7 琉球大学 農学部 協力研究員
2017.8- 日本工営株式会社 中央研究所 研究員(現職)
【資格】
・第一種普通自動車運転免許
・普通自動二輪(AT限定)
・危険物取扱者免状乙種4類
・小型船舶操縦免許1級
・技術士補(環境部門)
・学芸員
【連絡先】
〒300-1259 茨城県つくば市稲荷原2304
日本工営株式会社 中央研究所 先端研究センター
E-mail: bubobubo32(at)gmail.com
information: ORCID / My Citations / Researchmap / Researchgate
【教育歴・担当科目】
- 2013年4月-2013年8月 「環境と進化と多様性」長崎大学(非常勤講師・単独)
- 2014年4月-2014年8月 「環境と進化と多様性」長崎大学(非常勤講師・単独)
- 2016年9月-2017年3月 「化学実験」帝京科学大学(非常勤講師・単独)
- 2020年4月-2020年8月 「生物多様性の科学」武蔵野美術大学(非常勤講師・単独・オンライン)
- 2021年4月-2021年8月 「生物多様性の科学」武蔵野美術大学(非常勤講師・単独・オンライン)
- 2022年4月-2022年8月 「生態学」武蔵野美術大学(非常勤講師・単独・オンライン)
- 2023年4月-2023年8月 「生態学」武蔵野美術大学(非常勤講師・単独・オンライン)
- 2024年4月-2024年8月 「生態学」武蔵野美術大学(非常勤講師・単独・対面・オンライン)
【外部研究資金獲得実績】
- 2012年度 公益信託 四方記念地球環境保全研究助成基金 研究代表 500,000円 『アジア・オセアニアにおけるウミガメに特有に付着するフジツボ類の多様性調査』 実施期間 2012年8月~2014年7月31日.
- 2013年度 三菱財団人文科学研究助成 研究代表 500,000円『本草学資料に基づく「過去」の生物多様性に関する基礎的研究 -博物研究会『赭鞭会』を中心に-』 実施期間 2013年10月~2014年9月.
- 2015年度 生き物文化誌学会 さくら基金 研究代表 300,000円『本草学資料に残された生物記録と過去の生物多様性の歴史』 実施期間 2016年4月~2017年3月.
- 2016年度 京都大学野生動物研究センター「絶滅の危機に瀕する野生動物(大型哺乳類等)の保全に関する研究拠点」共同利用・共同研究助成 研究代表 110,000円 『アカウミガメの体サイズと付着生物相の関係』 (2016-計画1-15) 実施期間 2016年4月~2017年3月.
- 2016年度 文部科学省 科学研究費補助金 若手研究(B) (16K21005) 研究代表 2,730,000円『過去の生物多様性復元に向けて:本草学資料に残された生物記録の分類学的再検討』実施期間 2016年4月~2018年3月.
- 2019年度 文部科学省 科学研究費補助金 基盤研究(C) (19K04683) 研究代表 4,420,000円『生態系復元モデルの構築:屋久島をモデルとした国内外来種の水圏生態系への影響の解明』 実施期間 2019年4月~2022年3月.
【所属学会など】
日本生態学会, 日本進化学会, 日本動物分類学会, 環境DNA学会, 生き物文化誌学会, 日本ウミガメ協議会, 勇魚会(海棲哺乳類の会), サメの歯化石研究会
・2023年3月より 日本生態学会英文誌 Ecological Research 編集委員会 コピーエディター
【査読経験】
Behavioral Ecology, Crustaceana *3, Ecological Indicators, Ecological Research, Ecology and Evolution, Frontiers in Marine Science *2, Global Ecology and Conservation, Integrative Zoology, Journal of Crustacean Biology, Journal of the Marine Biological Association of the United Kingdom *2, Journal of Natural History, Journal of Paleontology, Marine Biodiversity, Marine Biodiversity Records, 瑞浪市化石博物館研究報告, PLoS ONE *3, PNAS nexus, タクサ:日本動物分類学会誌, Thalassas: An International Journal of Marine Sciences, Tropical Zoology
【在外研究活動】
【乗船調査歴】
- 20031201-09 淡青丸 (東京~東京)
- 20040513-25 白鳳丸 (鹿児島~東京)
- 20041001-05 淡青丸 (富山~博多)
- 20121008-19 陽光丸 (長崎~長崎)
- 20130201-08 陽光丸 (長崎~長崎)
- 20130304-15 陽光丸 (那覇~長崎)
- 20130617-24 陽光丸 (長崎~長崎)
- 20130716-25 陽光丸 (長崎~長崎)
- 20131007-18 陽光丸 (長崎~長崎)
- 20140205-10 陽光丸 (長崎~長崎)
- 20140304-14 陽光丸 (那覇~長崎)
- 20140419-24 開洋丸 (長崎~長崎)
- 20140621-26 陽光丸 (長崎~長崎)
- 20141014-20 陽光丸 (長崎~長崎)
- 20150304-13 陽光丸 (那覇~長崎)
ほか、漁船に同乗多数、小型船舶操縦免許1級所持。