Hayashi, 2022

Ryota Hayashi (2022) A comment on Williams Jr. & Bunkley-Williams (2022): the reported organism was not a turtle barnacle. Crustaceana, 95(10-12), 1309.

伝統ある甲殻類学の国際学術誌 Crustaceanaに、「カメフジツボが魚に付着していた」という報文が掲載されました。それはすごい、と思いPDFを取り寄せ確認してみたところ、図にはカメフジツボどころかフジツボも写ってなかったので「それカメフジツボじゃないし、なんならフジツボですらないよ」とコメントしたものです。投稿した当日に編集長から「受理します」というお返事が来た最速記録になります。論文というほどのものではないのですが、一応報告まで。

これを査読付き業績と言っていいのか正直微妙なところだったのでコメントを返してくれた編集長にメールで問い合わせたところ、「編集長自身による査読を経たものである」との返事をいただいたので一応査読付き業績の中に入れています。


Cited by 2 papers (at 2023/5/18):

  1. Hayashi R (2023) A comment on Williams & Bunkley-Williams (2023): the reported organisms were not turtle barnacles. Crustaceana, 96(5), 509-510.
  2. Williams EH Jr., Bunkley-Williams L (2023) Further evidence of the symbiotic acorn barnacle, Chelonibia testudinaria (Linnaeus, 1758) (Balanomorpha, Chelonibiidae) on sheepshead, Archosargus probatocephalus (Walbaum, 1792) (Perciformes, Sparidae), and in total 5 families and 2 orders of fishes (formerly superclass Pisces, now gigaclass Actinopterygii). Crustaceana, 96(3), 281-288.


Hayashi, 2023

Ryota Hayashi (2023) A comment on Williams & Bunkley-Williams (2023): the reported organisms were not turtle barnacles. Crustaceana, 96(5), 509-510.

…とコメント論文を書いたら「スマホの釣りゲームアプリにフジツボ付きの魚がいるからこれはカメフジツボなんだ」というまさかの反論が返ってきてしまい、「まるでおハナシにならないんですが…」というコメントを返したものです。IFは低くも分類学的・自然史的研究の伝統ある甲殻類学の学術誌として信頼していた雑誌でしたが、こんな報文・反論が掲載されるようなレベルの雑誌に落ちてしまったことを残念に思っています。今後はCrustaceanaには一切原稿は投稿しないことにしようと思います。

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